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COLUMN
子どもの病気
2026.7.11
公開日
2026.7.11
更新日
2026.7.11

こんにちは!春日すぐファミリークリニック 小児科専門医の島田です。
🌀子どもの体にブツブツしたものが…これって水いぼ?
🌀毎日かゆそうで、なんとかなるもの?
🌀プールは休ませるべき?
夏場やプールの時期が近づくと、保護者の方からよくこのようなご相談をいただきます。
そこで今回は、お子さんにできやすい「水いぼ」の特徴・生活のギモン・治療法について、わかりやすくお伝えします。
不安や肌の不快感を解消するためにお役立ていただければ幸いです。ぜひ最後までお読みください。
水いぼは、ウイルスに感染することによって起こる皮膚の病気です。
「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」とも呼ばれます。
幼児から学童期のお子さんに多く見られ、お子さんの症状に気づいた保護者の方からご相談を受けることがあります。

大きさ・数
1〜5mmほど(大きいものでは1cm程度)
数個〜数十個があちこちにできる
見た目
表面はツルツルとして、つやがあり、やわらかい
肌色もしくは白〜うすいピンク色
水ぶくれのように見えることもあり、大きいものでは中心部分に少しへこみがあるのが特徴
手足・おなか・背中などによく見られますが、顔・首など全身のどこにでもできる可能性があります。
軽いかゆみを感じることがあります。
痛みや腫れはありませんが、かゆくて集中できなかったり、睡眠の妨げとなったりしてしまうことも。
また、ブツブツとした見た目が精神的な負担となることもあるため、本人が気にしている場合には一度皮膚科や小児科などへ相談してみましょう。
水いぼの原因となるウイルスは、次のような方法で感染し、広がっていきます。
【人から人へうつる場合】
患者さんの皮膚に直接ふれること(手をつなぐ、じゃれ合うなど)
ウイルスの付いたタオル、うきわ、ビート板などを共有すること
ウイルスが身体に付着してから症状が出るまでには、2〜7週間程度かかるとされており、感染の原因や時期を特定することは難しいこともあります。
集団生活の場である保育園や学校などで、いつのまにか子供たちの間で広がっている、ということが多いかもしれません。
【患者さん自身の皮膚で広がる場合】
水いぼをかきむしってつぶしてしまうこと
水いぼがつぶれると、中からドロっとした白っぽいものが出ます。この白っぽいものには古くなった皮膚と、ウイルスがたくさん含まれています。
そのため、これが周りの皮膚についたり、その手で他の部位を掻いたりすることで、ウイルスが広がり、水いぼが全身に増えてしまいます。
水いぼはプールの水を介して感染することはありませんので、プールや海に入ってOKです。
また、学校を休む必要もありません。
こうした見解が皮膚科・小児皮膚科といった複数の学会から、教育関係者に向けて伝えられています。
ただし、以下の点には配慮するようにしましょう。
タオル、うきわ、ビート板などの貸し借りはやめましょう。
水着で覆われていない部分のいぼは、耐水性の絆創膏やラッシュガードなどで覆いましょう。
プールから出た後は、シャワーでしっかりと肌を洗い流しましょう。

特徴的な水いぼの見た目で診断されることがほとんどです。
判断が難しい場合には、いぼを取って顕微鏡で確認することもありますが、基本的には患者さんからお話をお伺いし、皮膚の状態を見て診断を行います。
水いぼは特に治療をしなくとも、数ヵ月で自然に治ることがあります。
ですから「自然に治るのを待つ」というのも選択肢のひとつです。
一方で、長引く場合は2〜3年かかることもあり、その間に全身に増えてしまったり、他の人にうつしてしまったりするリスクがあります。そのため、当院では「数が少ないうちに治療する」ことをおすすめしています。
治療にはいくつか方法があります。
専用のピンセットで、水いぼを根元からつまみ取る方法です(保険適用)。
水いぼを1つひとつ、つまんで取り除くため、痛みや少し出血することがあります。
痛みを和らげる処置として、局所麻酔薬の入った医療用テープを事前に貼ってから治療する場合もあります。
その他、液体窒素で水いぼを凍らせて取り除く方法もあります(実施の有無や費用の扱いは医療機関によって異なります)。
カンタリジン(保険適用)
医療機関で医師・看護師が患者さんへ塗る専用の塗り薬です。
「銀イオン」配合クリーム(保険適用外)
抗菌作用を持つ銀イオンを配合したクリームです。自宅で塗ることも可能です。
かゆみ止め・非ステロイド系抗炎症剤・保湿剤・漢方薬(ヨクイニン)など
水いぼ自体の治療というよりも、かゆみを抑え、肌荒れを防ぐ目的で使われます。
水いぼはお子さんでよくみられる病気ですが、放置すると数が増えたり治るまでに時間がかかったりすることがあります。
また、プールに入ること自体は問題ありませんが、かゆみや見た目の問題、周りの人への配慮などのために生活の中でご負担を感じていらっしゃる場合には、医療機関での治療を考えてみるのも一つの選択肢です。
春日ファミリークリニックでは、小児科専門医がお子さんの皮膚の状態・普段の生活の様子などお話をお聞きし、患者さんにあった対処法をアドバイスします。
詳しい治療法や学校生活で不安なことなど、水いぼについて気になることがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。
なるべく症状が軽いうちに受診していただくことで治療選択肢が広がり、早めの治癒が目指せます。
スタッフ一同、お子さんの元気な笑顔と肌を守るお手伝いをいたします!
それではまた、次のコラムで!
【参考文献】
こども家庭庁: 保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版). 2023(令和5年10月 一部修正).
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会: 学校感染症 第三種 その他の感染症:皮膚の学校感染症とプールに関する統一見解. 平成27年5月.
日本臨床皮膚科医会・日本小児皮膚科学会・日本皮膚科学会・日本小児感染症学会: 学校感染症 第三種 その他の感染症:皮膚の学校感染症に関する統一見解. 平成22年7月.
説明文書作成ワーキンググループ. 日皮会誌. 2015; 125(6): 1203-1204.