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COLUMN
総合診療
2026.2.24
公開日
2026.2.24
更新日
2026.2.23

こんにちは!春日すぐファミリークリニック院長の織田です。
健康診断で血圧を指摘されたものの、
🌀 上の血圧が135くらいなら、年齢的にも仕方ないかな...
🌀 特に症状もないし、まだ大丈夫そう...
もしそう思っているなら、その認識は少し危険かもしれません。
血圧は痛みなどの自覚症状がほとんどないため、つい後回しになりがちです。
しかし、血圧が高い状態が続くと、血管に負担がかかり、将来的に脳卒中や心筋梗塞を発症してしまう可能性があるんです。
今回のコラムでは、2025年に改訂された高血圧ガイドラインのポイントと、健康な血圧を保つための食事のコツについて、わかりやすく解説します。
これまでは
「75歳以上の方は140くらいでもOK」
「持病がないなら135くらいでも様子見」
といった考え方が主流でした。
2025年に出されたガイドラインでは、よりシンプルで分かりやすい目安に改訂されています。
今回の改訂では、以下のように数値が変更されてます。
診察室で測る場合 | 自宅で測る場合 |
|---|---|
130/80mmHg未満 | 125/75mmHg未満 |
以前のガイドラインでは、
75歳未満:130/80mmHg未満(診察室で測る場合)
75歳以上:140/90mmHg未満(診察室で測る場合)
と年齢によって目標値が分かれていましたが、
新ガイドラインでは、「全年齢共通で130/80未満を目指す」というシンプルな方針になりました。
つまり、「年だから少しくらい血圧が上がるのはしょうがないよね」と放置せずに、年齢に関わらず、適切な数値を保つことが推奨されるようになったのです。
近年の研究では、血圧を適切な範囲に保つことで、脳卒中や心臓病などの心血管疾患のリスクが低下すると示されています。
「少し高いけれど様子を見よう」と考えられていた血圧も、早めに見直していくことが大切なんですね。
今回の改訂で、もう一つ重要なポイントが「お家で測る血圧」です。
実は、診察室での1回の測定よりも、毎日自宅で測る血圧のほうが、将来の病気のリスクをより正確に反映するといわれています。
例えば、測定する場所によって数値が変わってしまう「白衣高血圧」や「仮面高血圧」といったケースも珍しくありません。

こうした見逃しを防ぐためにも、これからは「診察室の数値だけでなく、家庭血圧」がより大切です。
「最近測っていないな」という方は、ぜひ今日からお家での血圧測定を再開してみましょう。
🌀 血圧を下げるには塩分を控えればいいんじゃないの?
このように思い浮かべる方も多いですよね。
減塩(塩を減らす)はもちろん大切ですが、最近のガイドラインでは、それに加えて「カリウムをしっかり摂ること」も重要とされています。
カリウムには、体の中にある余分な塩分(ナトリウム)を、おしっことして一緒に出してくれる作用があります。
そのため、
「塩を減らすこと」と「カリウムを摂ること」
この両方を意識することが、健康な血圧への近道なんです。
最近では、尿検査で「塩分とカリウムのバランス(ナトカリ比)」を簡単にチェックできます。
今の食事が自分に合っているかを知る良い機会ですので、ぜひ活用してみてください。

この画像を見ると「緑色の食材」が多いですよね。
1日の野菜摂取の目安は350g(小鉢で約5皿分)です。
朝に果物を1品追加する
味噌汁を具だくさんにする
など、小さな工夫から始めてみましょう。
ここで大切な注意点があります。
カリウム摂取はすべての方に当てはまるわけではありません。
腎機能が低下している方の場合、カリウムが体にたまりやすくなり、「高カリウム血症」という状態を引き起こすことがあります。
腎臓が弱っていると、余分なカリウムをおしっことして捨てることができません。
体内にカリウムが溜まりすぎると、手足のしびれが出たり、心臓に不整脈を起こしたりするリスクがあるんです。
健康診断で
✅️ クレアチニンが高い
✅️ eGFRが低い
などと言われたことがある方は、自己判断で野菜や果物を増やす前に、一度医師へご相談ください。
当院では血液検査で腎機能を確認し、食事内容についても個別にアドバイスを行っています。
診療をしていると
🌀 前より血圧の基準が厳しくなったのでは?
と心配される方もいらっしゃいます。
ですが、今回のガイドライン改訂はネガティブなものではありません。
「将来の健康をより確実に守るための方法がわかった」という、前向きなニュースだと私は捉えています。
✅️ 家庭血圧が125/75を超えることがある
✅️ 健診結果の見方が分からない
✅️ 食事や生活習慣を見直したい
そんな方は、どうぞお気軽にご相談ください。
春日すぐファミリークリニックでは、症状だけでなく生活スタイルも含めて、無理なく続けられる血圧管理を一緒に考えていきます。
▼内科検診をご希望の方は、ぜひこちらもご覧ください。
内科定期受診は、朝ごはんOK!11時〜13時30分のご来院がおすすめです
【参考文献】
高血圧学会 ガイドライン
Law M, Wald N, Morris J. Lowering blood pressure to prevent myocardial infarction and stroke: a new preventive strategy. Health Technology Assessment, 2003, 7巻, 31号, p.1-94
厚生労働省 健康日本21アクション支援システム ~健康づくりサポートネット~