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【大人も要注意】麻疹(はしか)の感染力とワクチンの大切さ 

  • 予防接種

  • 子どもの病気

2026.6.26

公開日

2026.6.26

更新日

2026.6.26

こんにちは!春日すぐファミリークリニック 院長の織田です。

「麻疹(はしか)」と聞いて、どんなイメージを持っていますか?

🌀 子どもがかかる、軽い病気でしょ?

🌀 手洗いとマスクをしていれば大丈夫

そう思っている方は、少なくありません。でも麻疹は、大人もかかることがあり、手洗いやマスクだけで十分に防ぐことが難しいこともあります。

2026年は、国内でも麻疹の感染報告が増えており、注意が必要です。
麻疹はあなどれない病気ですが、正しく知って備えることが予防の第一歩です。

この記事では、麻疹の「とても強い感染力」と「ワクチンでの予防」を、やさしくお伝えします。

🔸 麻疹(はしか)ってどんな病気? 

麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスによって起こる感染症です。

高い熱と、顔から全身に広がる赤い発疹が主な症状で、子どもだけでなく大人もかかることがあります。

感染力がとても強く、ときに重い合併症を起こすこともある病気です。

🔸 インフルエンザや水ぼうそうを上回る、麻疹のとても強い感染力

麻疹で特に知っておきたいのが、その「感染力の強さ」です。

空気中を漂うウイルスでうつる

インフルエンザは飛沫感染するウイルスで、咳やくしゃみのしぶき(飛沫)により広がります。

でも麻疹は違います。麻疹は、ウイルスが空気中にただよい、それを吸い込むことでうつる「空気感染」です。
そのため、感染した人と同じ空間にいた場合、短時間でも感染することがあります。

麻疹は空気感染するため、手洗いやマスクは大切ですが、それだけで完全に防ぐことは難しい感染症です。

1人が12〜18人にうつすこともある

感染症のうつりやすさは、「1人の感染者が何人にうつすか」という目安で比べることがあります。

たとえば、インフルエンザは1〜2人ほどが目安です。
一方、麻疹は1人から12〜18人にうつることもあるとされています。

インフルエンザや水ぼうそうと比べた感染力の目安を、下の図にまとめました。

水ぼうそうも空気感染する病気ですが、麻疹はさらに感染力が強いとされています。
麻疹は、感染症の中でも特に広がりやすい病気のひとつです。

🔸 最初は風邪のようにみえることも|麻疹の症状の経過

麻疹は、感染してから10〜12日ほどたって症状が出ることが多く、典型的には次のような経過をたどります。

はじめは風邪と見分けがつかない(カタル期・3〜4日)

最初は38℃前後の発熱、咳、鼻水、目の充血など、風邪に似た症状から始まることがあります。

この時期の終わりごろに、口の中の粘膜に「コプリック斑」と呼ばれる白い斑点が出ることがあります。これは麻疹に特徴的なサインのひとつです。

この風邪のような症状が出ている時期は、周りに感染を広げやすい時期でもあります。
麻疹が疑われる症状があるときは、待合室で広げないためにも、受診前に医療機関へ連絡することが大切です。

 

高熱と、全身に広がる赤い発疹(発疹期・3〜4日)

いったん下がりかけた熱が、再び39℃以上の高熱になることがあります。

高熱と同時に、耳の後ろや首から赤い発疹が出はじめ、体や手足へ広がっていきます。

体のだるさが強く、つらく感じやすい時期です。

少しずつ回復へ(回復期)

発疹が出てから3〜4日ほどで熱が下がり、咳や鼻水、目の充血も少しずつ落ち着いていきます。
発疹は黒っぽい色を残しながら薄くなり、しばらく色が残ることがあります。

ただし、熱が下がってもすぐに外出できるとは限りません。
麻疹は解熱後もしばらく感染力が残るため、登園・登校・出勤のタイミングは医師に確認しましょう。

🔸 肺炎や脳炎などの合併症に注意

麻疹で気をつけたいのは、熱や発疹だけではありません。

ウイルスのせいで、全身の免疫力が一時的にぐっと下がります。そのため、中耳炎などの別の病気を合併することがあります。

なかでも注意したい合併症が、「肺炎」や「脳炎」です。脳炎は、麻疹患者さん約1,000人に1人の割合で起こるといわれています。

医療が進んだ今の日本でも、重症化すると大人でも命に関わることがある合併症です。

🔸 麻疹を防ぐには|予防の柱はワクチン

麻疹には、原因となるウイルスを直接治す特効薬は今のところありません。かかった場合は、熱や咳をやわらげながら、自分の体力で回復するのを待つことになります。

だからこそ大切なのが、ワクチン接種によって、あらかじめ抗体(ウイルスに対する体の備え)をつけておくことです。

とくに確認しておきたいのが、麻疹ワクチンを2回接種したかどうかです。
麻疹のワクチンは、1回だけでは免疫が十分につかないことがあります。

日本では2006年から、麻疹を含むワクチンの2回接種が基本になりました。
1990年4月1日以前に生まれた方は、定期接種として2回受ける機会がなかった可能性があります。ただし、年代だけで判断せず、母子手帳などで接種歴を確認することが大切です。

下のチェックリストで、当てはまる項目がないか確認してみてくださいね。 

「母子手帳で接種が確認できない」「接種は子どもの頃に1回だけ」といった方は、一度医療機関で相談してみましょう。

🔸 まとめ|「子どもの病気」とあなどらず、ワクチンで備える

最後に、今日の大切なポイントをまとめます。

 

✅️ 麻疹は空気感染するため、手洗いやマスクだけでは防ぎにくい病気です。

✅️ 感染力が強く、免疫がない人が多い場では、1人から12〜18人に広がることがあります。

✅️ 肺炎・脳炎など、命に関わる合併症が起こることもあります。

✅️ 原因となるウイルスを直接治す特効薬はなく、予防の柱はワクチンです。

✅️ 接種歴があいまいな方、2回接種が確認できない方は、医療機関で相談しましょう。

 

正しく知って備えることが、麻疹の予防につながります。まずはご家族みんなで、接種歴を確認してみてくださいね。


当院でも、麻疹の予防接種や抗体検査を承っています。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。

 

【福岡県春日市】ご予約はこちらから

 

ご自身と大切なご家族を守るために、できる備えから一緒に始めていきましょう。

それではまた、次のコラムで!

 

 

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【参考文献】

  1. 国立健康危機管理研究機構(JIHS)感染症情報提供サイト「麻しんQ&A」

  2. 厚生労働省「麻しんについて(予防接種)」

  3. 東京都感染症情報センター「麻しん Measles」

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