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こんにちは!春日すぐファミリークリニック 院長の織田です。
🌀 病院に来ると血圧が高く出てしまう
🌀 家で測っても、日によって数字がバラバラで…
そんな経験はありませんか?
血圧は、緊張や体調、測る環境によって変わります。そのため、診察室の数値に加えて、家での記録も確認することが大切です。
今回は、家庭血圧が診断や治療に役立つ理由と、正しく測るための3つのポイント、無理なく記録を続けるコツをお伝えします。家で血圧を測るきっかけにしてみてくださいね。
病院で測る血圧を「診察室血圧」、自宅で測る血圧を「家庭血圧」と呼びます。血圧は緊張や周りの環境などで変わるため、両者が異なることがあります。
高血圧と判断する基準は、診察室血圧が140/90mmHg以上、家庭血圧が135/85mmHg以上です。
この2つの数値を組み合わせることで、血圧は4つに分類されます。

病院では高く、家では基準未満になる場合を「白衣高血圧」と呼びます。すぐに薬を始めず経過を見る場合もありますが、持病や検査結果も含めて判断します。
将来、家庭でも血圧が高くなることがあるため、測定と定期的な確認を続けましょう。
反対に、病院では基準未満でも、家では高い場合を「仮面高血圧」と呼びます。病院の測定だけでは見逃されやすく、脳卒中や心臓病のリスクにも関わるため、確認が必要です。
なお、治療していない仮面高血圧の脳卒中や心筋梗塞のリスクは、病院でも家でも高い「持続性高血圧」と同じ程度とされています。
家での記録は、こうした違いに気づき、適切な診断や治療につなげる手がかりになります。
▼ 関連記事
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日本高血圧学会のガイドラインでは、診察室と家で血圧が異なる場合、家庭血圧をもとに高血圧かどうかを判断します。
ただし、正しい方法で測った複数日の記録で確認することが前提です。
病院で血圧を測る機会は、月に1回や数か月に1回など限られるため、そのタイミングの血圧しかわかりません。
一方で、家では同じ条件で繰り返し測れるため、一時的な変動に左右されにくく、普段の血圧を把握するのに役立ちます。
朝・晩それぞれ、5〜7日程度の数値をみれば、平均値も、緊張や寝不足などで影響している日ごとの変化も確認できます。
もちろん、診察室の血圧も大切です。
家での数値との差から、白衣高血圧や仮面高血圧に気づくきっかけにもなります。
血圧は短い時間でも変動するものです。
「測ってはいるけれど、日によってバラバラで…」という方は、次に紹介する3つのポイントに気をつけて、毎回同じ条件で測りましょう。

朝は、起きてから1時間以内に、トイレをすませて、朝食や薬を飲む前に測ります。
測定のために薬を飲む時間を大きく遅らせる必要はありません。
晩は、寝る前に測ります。夕食や入浴をすませて、落ち着いてから測りましょう。
ただし、入浴直後の測定や、測定前のお酒・たばこ・カフェインは避けてください。
背もたれのある椅子に座り、足を組まず、両足を床につけます。
普段どおりの呼吸で1〜2分休んでから測りましょう。
腕を机などに置き、カフを心臓の高さに合わせます。
測定中は話したり、体を動かしたりしないようにしてください。
朝晩ともに、毎回2回ずつ測り、その平均を記録します。2回分の数値をそのまま残してもかまいません。
低い数字が出るまで何度も測ったり、高い値を記録から除いたりしないことが大切です。
1回しか測れなかったときも、その値を残しましょう。
家庭血圧の記録は、今の治療や薬の内容が合っているか、生活習慣をどう整えるかを考える材料になります。
記録は、血圧手帳のほか、メモ帳やスマホのメモでもかまいません。
日付と朝・晩の数値を残し、飲酒、寝不足、体調不良、薬の飲み忘れなど、気づいたことがあれば「ひとことメモ」を添えてください。

<ひとことメモの例>
✅ 飲み会や外食だった
✅ 寒かった・暑かった
✅ 眠れなかった・体調が悪かった
✅ 薬を飲み忘れた
たとえば、「飲み会の翌朝だけ高い」と分かれば、薬を増やす前に生活の相談ができます。
測り忘れた日は空欄のままで大丈夫です。次に測れたところから再開しましょう。
受診時には記録を確認し、薬の量や種類を変える必要があるか、一緒に考えていきます。薬は自己判断で増減・中止しないでください。
Q. 手首で測るタイプの血圧計でもいいですか?
A. 基本的に、上腕に巻くタイプをおすすめします。手首で測るタイプは、手首の位置によって数値が変わりやすいためです。
手首で測るタイプをお持ちの場合は、説明書に沿って、手首を心臓の高さに合わせて測ってください。
Q. 1回だけ高い数値が出たら、すぐ受診したほうがいいですか?
A.症状がなく、いつもより少し高い程度なら、静かに座って休み、測り直しましょう。数日間の平均で、上が135または下が85mmHg以上の場合は、記録を持ってご相談ください。
ただし、上が180または下が120mmHg以上で、休んで測り直しても続く場合は、症状がなくても当日中に医療機関へ連絡し、受診の指示を受けてください。
また、突然の激しい頭痛、強い胸痛、息苦しさ、片側の手足に力が入らない、ろれつが回らないといった症状がある場合は、血圧の数値にかかわらず119番を呼んでください。測り直しや当院への連絡を優先する必要はありません。
病院の血圧が高くても、それだけで診断は決まりません。家庭血圧が、病院の測定だけでは分かりにくい普段の血圧を知る手がかりとなります。
自宅で測る時は、「朝と晩」「静かに座って1〜2分休み」「2回の平均を使う」、この3つのポイントで測り、数字と一緒にひとことメモを残してくださいね。
測定の習慣がなければ、まずは今日の夜から家庭血圧を正しく測って記録していきましょう。
また、血圧について気になることがある方は、ぜひ当院でもお気軽にご相談ください。
それではまた、次のコラムで!
▼あわせてこちらもご覧ください
・【2025年最新】血圧の目標値が「130/80」へ!新基準と食事のポイント
・1kg痩せると血圧はどれだけ下がる?|医師が教える食事のコツ
【参考文献】
高血圧治療ガイドライン2019(2019年)|日本高血圧学会(ライフサイエンス出版)
高血圧管理・治療ガイドライン2025(2025年)|日本高血圧学会(ライフサイエンス出版)
一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子 高血圧の話(2019年)|日本高血圧学会・日本高血圧協会・ささえあい医療人権センターCOML
家庭で血圧を測定しましょう(家庭血圧測定パンフレット)|日本高血圧学会
e-ヘルスネット「高血圧」(2024年)|厚生労働省