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【1日1回じゃダメ?】血圧を朝と夜に測る理由と、2つの値の違い 

  • 生活習慣病

  • 総合診療

2026.10.23

公開日

2026.10.23

更新日

2026.10.22

朝の窓辺のテーブルで、上腕に腕帯を巻いて家庭用血圧計で血圧を測っている手元の写真(手前に血圧手帳とペン)

こんにちは!春日すぐファミリークリニック 院長の織田です。

🌀 血圧の測定は1日1回じゃダメですか?

🌀 朝だけ数字が高いけど、大丈夫かな…

このような疑問や不安をお持ちではないでしょうか? 


血圧は1日1回の測定でも記録として役立ちますが、血圧の変化や薬の効き方は、それだけでは判断しにくいこともあります。そのため、朝と夜の2回測ることをおすすめすることもあります。

 

今回は、血圧を朝と夜に測る理由と、朝と夜の値の違い、2回測れなかった日の対応をお伝えします。

🔸 血圧を朝と夜に測る理由

血圧は、1日の中でも変動しやすいものです。

多くの人では、血圧は睡眠中に下がり、起床前後から上がる傾向があります。
ただし、夜間や早朝に血圧が高くなる方もいるため、朝だけの測定では判断しにくいことがあります。

また、昼間は仕事や食事、運動などの影響で、測るたびに値が変わってしまいます。

1日の血圧の動きと、測るタイミングの図解(寝ている間は下がる・起きると上がる・昼間は変動しやすい、の線に、朝:起きて1時間以内に測る/夜:寝る前に測るの2つの印)

朝と夜の決まった時間に測ることをおすすめしているのは、1日の中で血圧がどのように変化しているかを比較しやすくするためです。

朝は、起床後1時間以内・排尿後・朝食前・朝の薬を飲む前に測ります。
夜は、就寝前に座って1〜2分ほど安静にしてから測るのが基本です。


朝と夜の血圧が違うのは、体内時計による変化だけでなく、測定前の食事・入浴・運動・飲酒、薬を飲む時間なども影響するためです。
できるだけ条件をそろえて測ることで、その人本来の血圧の変化を確認しやすくなります。

1日1回の測定でも記録として役立ちますが、朝と夜の両方を測ると、朝だけ高いのか、朝も夜も高いのかを確認できます。薬を服用している方では、薬の効果が時間帯によってどのように変化しているかを考える材料にもなります。

 

高血圧の診断や薬の効果を確認するときは、朝・夜それぞれの血圧を5〜7日間ほど記録し、その平均を参考にします。毎日完璧に測れない日があっても、測れる範囲で両方の記録を続けていきましょう。

 

▼ 関連記事

【病院だと高いのはなぜ?】家でも血圧を測る理由と正しく測るための3つのポイント

🔸 朝と夜の血圧でわかること

朝と夜の血圧を比べると、朝だけ高いのか、朝も夜も高いのかなど、1日の血圧の変化を確認できます。

朝と夜の血圧でわかることの図解(朝=朝の血圧が高くないか(早朝高血圧)・薬の効果がどの程度続いているか/夜=朝だけ高いのか、朝も夜も高いのか・同じ条件で測って、朝の値と比べる。下に「2つそろうと、1日の血圧の変化を比較しやすくなります」)

朝の血圧でわかること

血圧は、起床前後に上がる傾向があります。脳卒中や心筋梗塞などは早朝に発症しやすいとされているため、朝の家庭血圧を記録することが大切です。


朝の家庭血圧の平均が135/85mmHg以上の場合は、家庭血圧の高血圧基準に該当します。
診察時には血圧が下がっていても、朝の家庭血圧が高い状態を把握するために、朝の記録が役立ちます。


また、朝に降圧薬を服用している場合は、服薬前の血圧が、前回の薬の効果がどの程度続いているかを確認する材料になることがあります。
ただし、薬の種類や服用時間によって意味は異なるのでご注意ください。

夜の血圧でわかること

夜の血圧の値があると、朝の値だけでは判断できなかった「寝る前は落ち着いているのに、朝だけ高い」や「朝も夜も高い」など、血圧の変化を追いやすくなります。


夜の血圧は、服薬時刻や薬の作用時間、測定前の食事・入浴・運動などの影響を受けることがあります。できるだけ同じ条件で測定し、朝の値と比較してみましょう。

朝と夜の差から考えられること

朝の血圧が夜より高くなることは、珍しくありません。

体内時計による血圧の変化や、測定前の食事・入浴・運動などの生活習慣、服薬時刻や薬の作用時間が関係していることがあります。

ただし、朝の血圧が高いからといって、薬の効果が切れていると決めつけることはできません。
朝の高い血圧が何日も続く場合や、朝も夜も高い状態が続く場合は、記録をもとに治療や生活習慣の見直しを検討することがあります。


1日の値だけで判断せず、朝・夜の血圧を数日間記録して、診察時に見せてください。血圧が高いからといって、薬の量や飲む時間を自己判断で変えないことが大切です。


なお、寝る前に測った血圧だけでは、眠っている間の血圧までは分かりません。朝の血圧が高い状態が続き、いびきや日中の強い眠気がある場合は、睡眠時無呼吸症候群などが関係していないか確認することがあります。

 

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🔸 よくいただくご質問

Q. 朝と夜のどちらかを測れなかった日は、どうすればよいですか?

A. 測れなかった値は無理に埋めず、測れた方だけを記録してください。飲み会で帰宅が遅くなった日や、朝寝坊した日があっても、その日の記録が空欄になったことを気にしすぎる必要はありません。

受診前の5〜7日間は、朝と夜の記録をそろえられると、診察で相談しやすくなります。測れない日があっても記録をやめず、測れる日からまた続けていきましょう。

Q. 朝と夜は、それぞれいつ測るのがよいですか?

A. 朝は、起床後1時間以内・排尿後・朝食前・朝の薬を飲む前に、夜は、就寝前に、座って1〜2分ほど安静にしてから測りましょう。

食事・入浴・運動・飲酒の直後は血圧が変動しやすいため、少し時間をおき、できるだけ毎日同じ条件で測ることが大切です。医師から別の指示を受けている場合は、その指示に従ってください。

Q. 夜の方が高いのですが、大丈夫ですか?

A. 夜の方が高めに出る方もいます。生活のリズムや薬の種類、夜に測る時間帯によって血圧は変わるため、1日の値だけで異常とは判断できません。

夜の血圧が高い状態が続くときや、朝も夜も基準を超えるときは、記録を持ってご相談ください。血圧は寝不足や体調でも変わるため、1日の値ではなく記録全体を見て判断します。

🔸 まとめ|朝と夜の2つの値で、血圧の変化が見えてきます

1日1回の測定でも血圧の記録として役立ちますが、朝と夜の値をそろえると、朝だけ高いのか、夜も高いのかなど、1日の変化を比較しやすくなります。

毎日完璧に測れない日があっても問題ありません。できるだけ決まった時間に測り、数日分の記録を診察時にお見せください。


朝や夜の高い値が続くなど、気になる数値がある場合は、薬を自己判断で調整せず、当院にもお気軽にご相談ください。

 

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それではまた、次のコラムで!

 

 

▼あわせてこちらもご覧ください

・【2025年最新】血圧の目標値が「130/80」へ!新基準と食事のポイント


【参考文献】

  1. 高血圧治療ガイドライン2019(2019年)|日本高血圧学会(ライフサイエンス出版)

  2. 高血圧管理・治療ガイドライン2025(2025年)|日本高血圧学会(ライフサイエンス出版)

  3. 早朝高血圧徹底制圧プロジェクト(2025年)|日本高血圧学会

  4. 一般向け「高血圧治療ガイドライン2019」解説冊子 高血圧の話(2019年)|日本高血圧学会・日本高血圧協会・ささえあい医療人権センターCOML

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